ポジションペーパーとは? (記述の例)


本ワークショップに興味はあるが、ポジションペーパーがどのようなものなのか分からないために、申し込みを躊躇しておられる方のために、ペーパーの目的、記述例を説明します。


ポジションペーパーの目的

本ワークショップはセミナーや講習会とは異なり、参加者が議論を行う事から目標とする成果を得ようというものです。このため、講師(コーディネータ)からの各テーマに関するセッションは、議論を始めるためのものであって、その講義の聴講が目的ではありません。

ワークショップの限られた時間内で、議論を円滑に迅速に進めるためには、参加者がお互いの立場や問題意識をお互いに知り合う事が大切です。また、各セッションのコーディネータは、参加者の立場や問題意識を事前に知ることによって、より適切なセッション運営が可能になるでしょう。

このため、以下の項目を A4/1枚、2000文字程度にまとめていただき、ペーパはワークショップ当日、全員に配布することと致しました。

あまり硬く考えずに、ワークショップ参加者へ公開して良い範囲で、自分の言葉で記述してください。


ポジションペーパーの記述例

参会者の氏名・所属(jus会員の場合は会員番号も)

氏名:柳原秀基
所属:(株)ほげほげ ねこにゃん事業部 わんわん部
jus会員番号:???????

参加者の経歴と現在の立場

1984年:IBM SYSTEM/36にて生産管理システム企画・設計・運用
1988年:社内LAN構築。PC-Network運用開始
1992年:Windows 3.0J, NetWare運用開始
1994年:Windows NT3.1AS運用開始

1994年/5よりWindowsNT3.1とSQL Server/Windows Clientsを用いた小規模基幹系システムを開発開始。同年10月から運用を開始。本システムはその後クライアント数、サービス数を拡大し、同時にE-Mail/MS-Office環境を含めたインフラとして定着している。クライアント数約200台。サーバ10台。現在は、一人一台の情報インフラとしてのネットワーク運用・サーバ運用・機器管理を行っており、各種業務システムはそのインフラ上で稼動させている。

現在の立場は、Windows NT Domain Administrator & E-Mail Server root である。同時に予算計画、予算管理、システム保守まで行っている。

参加者が現在困っていること

インフラサービスを行うサーバが、Windows NTとUNIXの2系統であり、そのアカウント・パスワード管理は完全に2重化してしまっており、システム管理者側の設定作業が煩雑である。ユーザにとってはWindowsNTとUNIXの2つのパスワードを管理しなければならず、誤操作の元になっている。

ユーザに対する情報リテラシー教育は、Windows・UNIXによるE-Mailの知識・インターネット、など広範囲に及ぶため完全な教育が困難である。なるべくユーザ側がサーバの違いを意識することなく操作できる環境構築を模索している。

ワークショップに期待すること

WindowsNTとUNIXの組み合わせは非常に例は多いのだが、それぞれの利点・欠点はあまり明らかにされていないと思う。いくつかの組み合わせパターンをまとめることができれば、それを参考に、今後のネットワーク環境設計に生かしていきたい。

ワークショップで議論したいこと

UNIXに疎いWindowsユーザは、どうしても各種サービスをWindowsだけで行おうとする傾向がある。またその逆もしかりである。ワークショップでは、現在我々のネットワーク環境上で必要とするサーバサービスや各種クライアントの管理作業を、UNIXとWindowsに対してどのように振り向けた場合に、どのような長所・短所が生まれるのかを議論したい。